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内弁慶のサキ、それでもメンドリのNo.1?


午前中は飼い主たちは外出し、帰宅してすぐに鶏小屋へ様子を見に行くと、玉子が二つ生んであるのが見え、珍しく水飲みに水が残っていた、とはいってもずいぶん少なかったので、とりあえず補充して、二食目の準備にかかった。

二食目を与え、外にいるイッチーを小屋に入れる前にサンテナに伏せ、メンドリたちに二食目を与えようとしたら、どうやらサキが水飲みを引っくり返して空にしてしまったらしい。飼い主の顔を見たのですぐに小屋から出られると期待したら、しばらく待たされたので八つ当たりをしたか。補充してやらねば。フッキーとシカの玉子を回収し、小屋の中にイッチー用の餌と水を置き、サンテナを開けると、かれはいそいそと小屋に入って行き、食べ始めたところで小屋の扉を閉める。

メンドリたちは外で餌をついばんでいる。間もなくいつものように、砂浴び場へ我先にと飛んだり走ったりしながら向かった。

しばらくすると、メンドリたちの緊張した騒ぐ声が聞こえてきた。まだ台所にいた筆者は慌てて「どうしたの?」などと、万が一動物が来ていた場合に、牽制し威嚇する意味を込めて声を掛けながらメンドリたちのところへと走った。

何でもなかったらしい。ただ、警戒の声を中心になって上げていたのはサキだった。彼女よりも年上のフッキーではなくて。性格かもしれないが、サキは時々首の後ろの羽毛を逆立てて、フッキーやシカに向かっていくことがある。メンドリ同士は、ほとんど喧嘩というよりもじゃれ合いのような感じで終わることが多いのだが。

何に驚いたのか、それとも飼い主が駆けつける前に、彼女たちを驚かしたものは姿を消したのだろうか。

メンドリたちが騒ぐと、イッチーも小屋の中で足踏みをしながらひときわ甲高い声で合唱する。かれの声で飼い主たちは気がつくことが多いのだが、メンドリたちだけで歩き回っているときにはサキの声を頼りに居場所に見当をつけて、生い茂った雑草の海の中に緊張した首が三つ見えると安心する、ということを繰り返しているような気がする。とにかく何ごともなくてよかった。
by farbito | 2006-07-11 19:55 | | Comments(0)


わが家の鶏たちのあれこれ。画像は、2010/9/10に孵化後三週間で我が家に来た名古屋種(コーチン)のシズ(左・メス)とゲン(右、オス)。薄紫色の文字列はリンクです。


by farbito

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