人気ブログランキング | 話題のタグを見る

シカ、お待ちどうさま!


朝。小屋の扉を開けると、ヒモ付きのイッチーがまず外に出てきた。ヒモのもう一方の端を結んであるタイヤを移動して、台所の窓から見える範囲に行動半径を限定させてもらう。

メンドリ・若たちは連れ立っていったんは下の柿畑へと降りていったが、すぐに戻ってきてイッチーのいるあたりにたむろしている。

シカのいるサンテナを外に出し、上の箱を開けると、昨日と同じく問題のあるフンはないし、元気そのもので、嬉しそうに外へ飛び出そうとする。そのままにまかせた。しばらくのあいだ、シカは玄関先の築山の地面を掻いて何か探していたが、そのうちに母屋を半周して仲間たちに合流した。

彼女は、イッチーといちばん上手く付き合うことができるので、他のメンドリたちや若たちが敬遠してかれのそばへは行かないうちにも、何の躊躇もなくイッチーのそばを歩き回っている。

一食目の手作りゴハンを与える。イッチーは外、あとの5羽は小屋の中だが、もう若たちのために小皿に取り分けてやる必要はないみたいだな。十分床に足をつけたまま、首を伸ばして食べられるようになっている。

イッチーの行動が制限されていることで、妙に馴れ馴れしく、他の5羽はかれの周囲にばかりいて、イッチーのために与えてある餌入れから食べ、水飲みから飲んでいる。かれの分はほとんど残らなくても、群れの主は怒ったりしないで、むしろやせ我慢をしている。

まだ、イッチーは飼い主に向かってヒモでつながれながらも跳び蹴りを仕掛けてくる。飼い主は、ヒモの届くほんの少し外側にいて、もちろんその手(足)は食わない。

なるべく明るい声で、「イッチー、いい子、いい子」を連発することにした。

夕方。なかなかは入りたがらなかったが、それでもようやく薄暗くなってから渋々イッチーは小屋に入り、止まり木に6羽が久しぶりに並んだところでトタンで金網部分を覆って薄暗くしてから、飼い主は小屋に入り、かれがつつこうとするくちばしを避けながら、彼の背中を撫でたり触ったりを繰り返しておいた。「イッチー、いい子ね、いい子だね」を静かな口調で繰り返しながら。

シカは、久しぶりに一日外で暮らしたけれど、疲れた様子もないし他の誰かと上手くいかない様子もない。社会復帰を果たしたようだな。
by farbito | 2006-11-03 11:02 | | Comments(0)


わが家の鶏たちのあれこれ。画像は、2010/9/10に孵化後三週間で我が家に来た名古屋種(コーチン)のシズ(左・メス)とゲン(右、オス)。薄紫色の文字列はリンクです。


by farbito

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

LINKS

カテゴリ

全体

未分類

以前の記事

2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 01月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧