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フッキー、シロじゃないよね??


今日の気温は 7度Cから 10度C。

雨の朝。いつものように鶏小屋を開けてシロを小屋から出そうとした。



餌入れが散乱し、水飲みには血だらけの羽毛がこびりつき、中には少し血が入っている。

産卵箱の前には、フッキーが首を隣の部屋との隙間に入れたまま伏せて動かない。彼女の周囲には名古屋種(名古屋コーチン)のメンドリの薄茶色の羽毛が散乱している。ひと目で息絶えていることがわかった。

シマは産卵箱の上に、サキは止まり木の上に、そしてシロは頭から首の辺りまで血だらけで顔の左側の肉ゼン(:トサカのように赤い顔の付属品(?))にケガをしている。かれののどの羽毛はむしられてキズがあり、興奮して床を歩き回っている。

すぐに左の扉を開けてみると、フッキーの顔は血みどろでどちらかといえば器量よしだった彼女は見る影もない。

すぐに新聞紙を持って戻り、フッキーの体を包んで小屋の外へ出した。彼女は首から先と片脚を左の部屋に入れ、左の部屋にも羽毛が少し散乱していた。

状況から、シロが交尾しようとフッキーを追い回しているうちに起きた惨劇なのか、と。

が、落ち着いて状況を検討してみると、もしシロがしたことだとすると、左の部屋にフッキーの羽毛が散乱するだろうか、いくら何でも一緒に暮らしてきたメンドリの頭を血だらけにしたり、メンドリが抵抗したとしてもオンドリが羽毛をむしられたり顔にケガをするようなことがあるだろうか。

今までは被害に遭わなかったので油断していたのかもしれないが、鶏小屋の壁の下には、ネズミの掘ったと思しきトンネルや、鶏たちが小屋の中で砂浴びをして、あるいは風雨のせいでところどころ地面との間に隙間があることに気がついていないわけではなかった。

イタチ! イタチはネズミが通れるほどの隙間から小屋に侵入するといわれ、時に小屋の中の鶏たちを皆殺しにすることがあるのだそう。鶏の急所を小さく噛むだけで「イタチはニワトリの血を吸う」などといわれるらしい。

多分小屋の左の部屋の壁と地面の小さな隙間から侵入し、フッキーに、さらにはシロに攻撃をし、跡形もなく退散したとすると、他にはどんなものが考えられるのだろうか。

フッキーを助けようとして、シロは侵入してきた敵と闘ったのかもしれない。

家族と相談して、とにかく鶏小屋にイタチを含む外敵が侵入できないようにしよう、と。

雨の中、フッキーを埋めよう、フッキーの散乱した羽毛を片付けねば、残った三羽には餌をやらねば、そして、今一度鶏たちに他の被害がないか確かめねば。

よくみるとシマの足には小さなキズがあった。鶏疥癬が治りかけて、角質化した外皮がはがれかけ、軟らかい新しい足の皮膚(ウロコ)に傷をつけたようにも見えるのだが。

一応、シロは顔にケガをしているのであまり雨には当てたくないし、シマの足のキズも気になるところなので、どちらかといえば暖かい雨の一日だったが小屋の中で過ごさせた時間が長かったかもしれない。

傷を消毒してやりたいが、手元にある消毒薬はあまり強い効能のものではないので、明日外出時に新しいものを求めることにしよう、と。

鶏小屋の壁と地面の間の隙間をすべて土で埋めて密着させ、壁の周囲の地面に、壁からL字型に地面を金網で覆ってブロックや石でおもしをすることにして、とりあえず今夜は鶏たちを屋内においたサンテナで休ませることにした。

孵化後約三週間経ったヒヨコとして、クッキーとともに我が家に来たフッキーは、最初のうちは触るとパニックを起こす臆病なヒヨコだった。当時我が家にいた名古屋種のメンドリの、巣篭もり・育児のベテランだった故コーがこの二羽を受け入れて、コーの娘のサンキーとともに羽の下で温めて育ててもらった。大きくなってもなかなか触ったり抱いたりができない鶏で、それでもだんだん懐いてきて、今では触ったり抱き上げたりすると体重を預けてきたり、餌を与えようと外に出ると、サキとともにあとをついて歩くまでになった。

サキ、シマよりも年かさで小太りしていて押しが利く彼女は、特にシマに対しては小突いたり餌入れを横取りしたり、砂浴び場から追い出したりなど、ちょっとしたイジメめいた意地悪オバサンだったかもしれない。

そのシマとシロを、サキが孵して育てている時には故シカとともに三羽で育ててくれた。

そして、形の美しい玉子を実に4年以上にわたって産んでくれた。途中からセキをするようになった以外はあまり病気らしい病気もしない丈夫な彼女は、何か気丈なところのあるムズカシイ鶏だった。安全なはずの小屋の中で敵にやられたとすれば、飼い主の責任としか言いようがない。残った三羽のために、小屋をしっかり補修してやらねば。

今日の玉子はひとつ、気丈なシマが産んでくれた。
by farbito | 2009-04-18 21:00 | | Comments(0)


わが家の鶏たちのあれこれ。画像は、2010/9/10に孵化後三週間で我が家に来た名古屋種(コーチン)のシズ(左・メス)とゲン(右、オス)。薄紫色の文字列はリンクです。


by farbito

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