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寒い雨の一日に


朝から霧が立ち込め、地面はすっかり濡れていた。夜の間に雨が降り始めて、朝に一時上がっただけで時間が経つにつれて本降りになり、雨の一日になった。気温もあまり上がらずじまい。

霧の中、鶏小屋を開けて鶏たちを出すと、イッチーはメンドリたちを追い回し始めた。フッキーもサキもシカも、そしてシマさえも見境がない。いっそイッチーだけ小屋に入れようとも思ったけれど、しばらく様子を見ていたらメンドリたちはそれぞれ繁みに逃げ込んで一応騒ぎはおさまったようなのでそのまま小屋の扉を細めに開け、一刻も早く一食目を与えようと中へ入る。

一食目を与えるころには雨が降り始めていた。イッチーだけ外に残し、あとの5羽を中に入れて食べさせる。かれも濡れないように小屋の上に置くトタンをいつもよりも少し多めに外に張り出して置いておく。

が、イッチーは食べ終わったあとで玄関先に回り、ほとんど日暮れまで玄関先の軒下にいた。メンドリ・若たちは、二食目の前、三食目の前に5羽で連れ立って雨の中、いつものあたり、桃や柿畑の下の草はらに出て何か探していた。土を食べることが必要なのかもしれない。

いつもよりもよほど早めに三食目の催促か、台所の前に6羽みんなが集まってきたので、イッチーもともに小屋に入れて食べさせる。


暗くなってから、イッチー、フッキー、サキの三回目のコクシの薬を作って小屋へ。小屋の中は、6羽が止まり木に並んでいた。イッチー、フッキー、サキ、シマ、シロ、シカの順に。

フッキーから始め、サキ、イッチーの順に滞りなく済んだ。みんなよく頑張ったね、といつもよりもよほど長く撫で回して小屋の戸締りをする。鶏たちには、眠ってから起こされることが6日も続いて大迷惑だったにちがいないのだがなぁ。

薬を二種類も飲ませなければならなかったので、鶏たちが体調を崩さないか心配だったけれど、みんなよく持ちこたえてくれた。とくに、シカの調子が悪くならなかったら、今回の寄生虫騒動は発覚しなかったかもしれず、彼女をしっかり元気にしてやらねば。ゆっくり養生できるように見守っていこう。
by farbito | 2006-11-12 00:15 | | Comments(0)


わが家の鶏たちのあれこれ。画像は、2010/9/10に孵化後三週間で我が家に来た名古屋種(コーチン)のシズ(左・メス)とゲン(右、オス)。薄紫色の文字列はリンクです。


by farbito

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